忘年会シーズン

 飲み会の類は基本苦手である。幹事をやった日には電話嫌いも相まって、心身ともに調子が崩れ、もろもろの薬の消費が増える。今はまさに忘年会シーズンに入ろうかという時期。部署、工場、会社、その他グループ等々、何かと忘年会が多い。なんだかんだで入社して6年目にして慣れるどころか、やる度に傷が深くなる始末。

 そして、先日、最もめんどくさい忘年会の存在が発覚した。いや今の部署が入っている建屋全体の忘年会である。何かとその建屋を一つのグループとして、イベントをやりたがるが、同じ会社とはいえ業務的には特に関わりはない。工程の上流下流の関係でもない。業務時間内は基本的にプライベートな話をしない自分は横の繋がりが希薄で余計かかわりがない。そんな普段から関わりが少ない割に何かと「同じ会社の一員、同志として」みたいな空気で一つのグループとしてまとめられる状態を、「烏合の衆」と自分は呼んでいる。「同じアパートに住んでいるから仲間」と言われるようなもんである。

 話は戻るがその忘年会である。周囲は記念パーティーだと言い張るが、時期的に見ても忘年会である。自分が今の部署、建屋に越してきたのは今年であるため、存在自体全く関知していなかった。しかし、言っても忘年会。建屋全体の人数を見ても70人程度、どっか大きめのチェーンの居酒屋か、宴会場でも借りて飲み食いする程度だろうと思っていた。前部署、工場は同じ規模でそんな感じだったため、そう思うのも無理はなかった・・・

 が、話を聞くとマジもんのパーティーだった。服装もある程度整え、司会進行から、何か抽選会、景品、何かお偉いさんのお言葉まであるタイプだった。「えっいや、忘年会でしょ。なんでそんな重いもんやってんの?」と衝撃を受けた。上記の通り、まとまりのない集団の割りにそういうことは重い。準備にまわる人間が気の毒で仕方ない。いや本来は自分が準備に回る側だったのだ。勤務を理由に参加を断り、代理を立てた後に忘年会の内容を知った。ただ飲み食いして、部長課長からお言葉もらって終わりぐらいだと思っていたため、気軽に頼んでしまったのである。後悔の念でしばらく仕事が手に付かなかった。余計な心配事が増えた。企画したヤツをどんな時代錯誤野郎だとも思ったし、それを自然と受け入れている現環境に寒気がする。

今年は例年以上に心中おだやかでない日が続きそうである・・・